人工股関節置換手術をしてから、スムーズな歩き方ができなくなったように思って
今更ながら変形性股関節症、人工股関節の人の歩き方について検索していた所
こんな記事が目に飛び込んできたので紹介してみますね。
京都大学(京大)は3月15日、歩き方の違いに影響される一歩ごとの股関節への負荷と、日常生活や仕事による一日の活動量を掛け合わせた「股関節累積負荷」という新しい指標を考案し、股関節累積負荷の増大は変形性股関節症の進行に関わる重要な要因であることを明らかにしたと発表した。
変形性股関節症は、股関節の痛みや可動範囲の制限、筋力低下などの症状が出る慢性進行性の疾患。これまで、骨形態の異常や加齢、性別など複数の要因が疾患進行に関わることが明らかになっており、また一般的に、股関節に過剰な負荷をかけることも疾患を進行させる可能性があると考えられてきた。しかし、関節へのどのような負荷が進行を加速させてしまうのかは明らかになっていなかった。
今回、同研究グループは、患者一人一人の歩き方の違いに影響される一歩ごとの股関節への負荷と、日常生活や仕事による一日の活動量(歩数)に着目。経過観察中の変形性股関節症の患者50名を対象に、一歩での股関節負荷に一日平均歩数をかけた「股関節累積負荷」を算出・分析した。この結果、一歩ごとの股関節への負荷と一日の活動量は、それぞれ単独では疾患進行に大きな影響はないものの、股関節累積負荷が増すことで変形性股関節症が進行することが明らかになった。
股関節累積負荷は、歩き方の改善や過剰な活動量の抑制により軽減できる可能性がある要因である。一般に、活動量を増やすことは生活習慣病の予防・改善において重要とされているが、同研究グループは今回の結果から、変形性股関節症の患者にとっては、過剰な活動量は疾患進行を加速させる危険因子であると指摘している。
京都大学HPより引用
わかってはいたけど歩き方って大事なんですね。
私、人工股関節置換手術をする前もかなりの痛みはあったけど跛行して歩く事はなかったので
私の周囲の人達からは私の足が手術するほど悪化しているとは誰も思わなかった位。
でも、術後は少し跛行して歩くようになった。
山登りは出来ても平地では跛行があるからか歩くのが苦手です。
歩き方
今まで、靴やインソールの話は書いてきたけど
肝心の歩き方を気をつけなければいけないことに今更気付いた。
京大の記事にも書かれているように
一歩ごとの股関節への負荷と一日の活動量(歩数)が変形性股関節症を進行させるのであれば
股関節への負荷のない歩き方を意識し、股関節に無理のない活動量(歩数)にすれば
進行は防げるということだ。
では、股関節に負荷のかからない歩き方とは?
- むやみに大股で歩かず、気持ち歩幅狭めて歩く
- 大股で歩くことで余計な負荷がかかりバランスも崩れ転びやすい、歩幅を狭めることによって負荷が軽減される。
- 膝をあげて歩く。
- 膝を曲げる(あげる)ことによって、ワンクッション置いた衝撃吸収ができる
- 膝を伸ばしたまま踵から着地しない。
- 膝を伸ばしたまま着地をすると、地面から受ける衝撃の逃げ場がなく負荷が蓄積される。
- 足裏3点歩行を意識する。足裏3点とは、踵と指の付け根と足の指の事。
- 足裏は歩いている時は体重の3倍、走っている時は体重の5倍もの重力がかかっていると言われています。全身の土台となっている足裏が安定していないと足だけでなく、膝、背中、肩、首、顔面、頭等、身体のあちらこちらに歪みが出て不調をきたすことになります。
上記にあげた歩き方は、登山にも共通した歩き方。
歩幅を狭めることでバランスを崩しても持ち直しやすく安定した歩きができ、歩幅を狭める事で筋肉への負荷が少なくなり疲れ難いので山歩きの基本です。
でもねぇ、日常生活で歩き方を意識しながら歩くことはないので
こういう歩き方が身に着いてしまえばいいでしょうけど慣れるまで疲れそうですね。
山登りでは傾斜があるからか、あまり足が跛行してると思う事は少ないのですが
平地では、股関節回りがひきつる感覚なのか、いつのまにかぴょこたんと歩いています。
自分でも少し跛行しているなとはわかるんですけれどね。
ちなみに足の長さは手術の時に、ほぼ差をなくしてもらったので長さのせいではないとは思う。
私自信、いろいろやってみて思ったことは歩いて筋肉をつけるのではなく
トレーニングカテゴリーの記事のトレーニングで必要な個所の筋肉を強化すること。
ウォーキングやランニングで筋肉をつけようと思うのは、股関節累積負荷の観点からも避けた方がいいように思う。